2月は1月の読書熱が落ち着いて、日々の暮らしの立て直しに精いっぱいだった。でも、振り返ってみると自分の考え方とか生活に響くものの多い4冊に出会えた。振り返りと記録、地道に続けていこう。
①コレドの誠品書店で自分時間をもらったときに立ち読み。勉強に集中する娘のために髪を乾かす、絵本はウン万回読み聞かせるなどなど、ぶっ飛び教育ママエピソードの印象しかなかった佐藤ママの本。二月頭の日記に感想を載せたのでここではざっくりと。
自分は教育にここまでの熱意は持てないけれど、教育ママの頭の中をのぞき見てその熱意の理由がみえたかなと思う。子育ては自分が親にしてもらったことが自分にとって良かったかどうかが軸になってしまうことが多いと思うから、幅を持たせるために自分とは違うポリシーの情報も仕入れることは続けたいな。
②上に同じく誠品書店にて、生活コーナーを見ていて手に取った『悦な収納のすすめ』。整理整頓収納系の本は、こんなのズボラなわたしにはできないよ〜とパラパラ読んで終わることが多いけど、この本は「悦…」と感じる生活しやすさを求めてとりあえず試行錯誤してみる、というのが自分に合ってると思って購入。スパークジョイとかじゃなく悦ってのがいいよねえ。
この本に多く出てくるのが「吊るす」収納。まず吊るせるかを考えるというのがわかりやすくて、場所をやり繰りする面倒もなく生活しやすいようにどんどんアップデートしていけるのが好き。この本を読んでから100均で吊るすグッズを探す楽しみが増えた。
ヒット商品は間違いなくこれ。
言われてみればたしかにティッシュって機能がシンプルなわりに接地面積が多いんだよね。 娘がダイニングテーブルでごはんを食べるスペース確保に日々頭を悩ませていたから、壁ピタでダイニングテーブルとキッチンの間の壁に設置したらキッチンからも手を伸ばせるようになる、思いがけないハッピーも生まれた。料理中も意外と鼻がかみたくなる。
壁ピタの話ばかりだけど、他にも新しい考え方をたくさん教えてれて生活を変えた一冊。
③上に同じく誠品書店で、娘の生活リズムに悩んで手にとったねんトレの本。
作者の森田麻里子さんのツイッターをフォローしていて赤ちゃんの睡眠に良い情報が断片的には入ってきていたけれど、この本を読んでなぜなのか?が深く納得できた。あとは月齢に合った1日の過ごし方のモデルケースを知ることができたのが一番の収穫。この本を読むまでは娘の様子をみながら手探りで正解を探していくしかなく、それも成長に伴って変わっていってしまうから、お手本の存在は必要だった。睡眠を整えることは生活リズム全体を見直すことであり、なかなか大変ではあったけれど3月の今理想に近い生活が送れている。多少の夜泣きはあるけれど、「これで良いのかな…」と不安でいるのでなく正しい知識を得て「このくらいは仕方ないんだ」と落ち着くのが子育てにおいて大事なメンタリティーかな。
④堅い本ばかりカゴに入れてしまって、息抜きに良い小説でもあるかなあと手にとった『夢見る帝国図書館』。寝る前のお供にベッドサイドに置いて置いたのが、続きが気になって結局日中も読んでいた。
上野公園での不思議な出会いに始まり、湯島聖堂、国際子ども図書館、子ども図書館のレンガ棟の前身帝国図書館…などなど、図書館を中心に今の上野が成り立っていく様子を物語を読み進めながら知ることができるのが面白い。原田マハの『美しき愚かものたちのタブロー』で国立西洋美術館が用意されていた松濤の土地でなく上野に建つのを読んでから、どうして上野にこんなに美術館博物館が勢揃いしてるんだろうと思っていたから、その集まってくるまでの温度を物語の中で感じられたのもよかった。
威厳ある建物が並んでいても親しみやすさがある上野を「受け入れてきた街」としてリスペクトする姿勢が好き。上野周辺の街がたくさん出てきて、物件探しの時期に読んでいたものだからどんどん町歩きがしたくなった。
読書した〜と言えるのは最後の小説くらい。でも出会うべくして出会った大切な一冊。日々の暮らしを大切にしたい自分にとって、家族で暮らす街に対して思い入れを持つことができるようになったのは良いこと。もう少しで離れてしまう今住んでいるエリアでたくさん思い出を作れたらなと、これから住むエリアのことも知りたいなと、思いを持ってたくさん出歩くようになった。よって、2月は転換期らしい読書体験ができたので良しとしたい。
復職が決まって準備期間に当たる3月はどんな生き方をしたいかを考える、もう少し先を見据えた視野の広い読書ができたらと思う。